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インド人の帰化と国籍|インド国籍はどうなる?【2026年版】
帰化申請 / 国籍別ガイド・インド ③

インド人の帰化と国籍|インド国籍はどうなる?

インド国籍の方が日本に帰化すると、日本国籍を取得する一方、インド国籍をそのまま維持することはできません。日本の国籍法第5条は、帰化の条件として「日本の国籍の取得によってその国籍を失うべきこと」を定めています。また、インドの国籍法でも、インド国民が自発的に外国の国籍を取得した場合、原則としてインド国籍を失うことが定められています。

一方、インド国籍を失った後でも、一定の条件を満たせばOCI(Overseas Citizen of India)の登録を申請できる場合があります。この記事では、インド人の日本帰化について、インド国籍・インドのパスポート・Surrender Certificate・OCIに絞って解説します。

30秒でわかる結論(要約)
  • 二重国籍にはならない:日本に帰化すると、インド国籍は原則として失われます。
  • パスポートは返納:インド国籍を失った後は、インドのパスポートを引き続き使用できません。
  • Surrender Certificateを保管:パスポート返納時に発行される証明書で、将来のOCI申請に必要です。
  • OCIは国籍ではない:OCIカード保持者は外国籍を持つ外国人であり、インド国籍が復活するわけではありません。

日本に帰化するとインド国籍はどうなる?

日本への帰化が許可されると、日本国籍を取得します。日本の帰化は、法務大臣の許可によって成立し、帰化が許可された場合には官報にその旨が告示されます。帰化の効力は、原則としてその告示の日から生じます。

そして、日本の帰化には重国籍防止の条件があります。日本の国籍法では、帰化しようとする人について、無国籍であるか、原則として日本国籍の取得によって従来の国籍を失うことが必要とされています。

インド国籍を残したまま日本国籍を取得できますか?

原則としてできません。インドの国籍法第9条では、インド国民が帰化・登録その他によって自発的に外国国籍を取得した場合、その取得によりインド国籍を失うことが定められています。

そのため、インド国籍の方が日本に帰化する場合は、次のような流れを考えることになります。

  1. 日本への帰化
  2. 日本国籍の取得
  3. インド国籍を保持できなくなる
  4. インドのパスポートを返納する手続
  5. 条件を満たせばOCIを申請

ただし、日本の帰化手続とインド側の国籍・旅券関係の手続は別の制度です。それぞれの手続について、必要な時期や書類を確認することが重要です。

インド国籍の離脱について

インドでは、外国国籍を取得した場合のインド国籍の扱いについて、インド国籍法(Citizenship Act, 1955)に規定があります。また、インド国籍を正式に放棄する場合には、Renunciation of Indian Citizenship(インド国籍の放棄)という手続があります。

インド政府のオンライン国籍ポータルでは、インド国籍の放棄申請について、インドのパスポートや現在の住所を証明する書類などの提出が案内されています。

「インド国籍の喪失」と「Surrender Certificate」は同じ?

ここは混同しやすいポイントです。インド国籍を失うことと、インドのパスポートを返納してSurrender Certificateを取得することは、同じ意味ではありません。インド国籍法上の国籍喪失と、インドのパスポートに関する返納手続は、それぞれ確認する必要があります。

特に日本への帰化後にインドのパスポートを引き続き使用できるわけではありません。インド政府は、OCIについても「OCIカード保持者は外国国籍を有する者であり、インド国民ではない」と明確に説明しています。また、インドのパスポートはインド国民にのみ発給されます。

インドのパスポートはどうなる?

日本に帰化して日本国籍を取得した場合、インド国籍を前提とするインドのパスポートを、そのままインド国民として使い続けることはできません。

インド政府の国籍放棄手続では、インドのパスポートを含む必要書類が案内されています。また、国籍放棄の申請では、オンラインで申請した後、インド大使館・総領事館等で本人確認や書類確認を受けることが案内されています。

Surrender Certificateとは?

Surrender Certificate(サレンダー・サーティフィケート)は、インド国籍を失った方が、インドのパスポートを返納する際に関係する証明書です。

インド政府のOCI申請案内では、2010年以降にインドのパスポートを返納した人について、Cancelled / Surrendered Indian PassportとSurrender Certificateの提出が必要書類として案内されています。そのため、将来的にOCIを申請する予定がある場合には、インド国籍を失った後のパスポート返納手続と、その証明書類についても忘れずに確認しておくことが重要です。

インドのパスポートを持ったままにしておけばよい?

いいえ。日本への帰化後は、インド国籍を前提として発行されたパスポートをそのまま利用できると考えないことが重要です。OCIカードを取得しても、インド国籍やインドのパスポートが復活するわけではありません。

OCIとの関係

インド国籍の方が日本に帰化した場合、今後インドとの関係を維持する方法として、OCI(Overseas Citizen of India)を検討することができます。

OCIは「インド国籍を持つ」という制度ではありません。インド政府は、OCIカード保持者について、外国のパスポートを持つ外国人であり、インド国民ではないと明確に説明しています。

つまり、「日本国籍+インド国籍」という二重国籍ではなく、「日本国籍+OCIカード」という関係になります。

帰化後のOCI取得手順

日本に帰化した元インド国籍者がOCIを申請する場合、まず自分がOCIの対象者に該当するかを確認します。インド政府のOCI制度では、過去にインド国籍を有していた外国人など、一定の条件を満たす人がOCI登録の対象となります。

一般的には、次のような流れで準備します。

  1. 日本への帰化により日本国籍を取得する
  2. インド国籍・インドのパスポートに関する手続きを行う
  3. インドのパスポートを返納し、必要に応じてSurrender Certificateを取得する
  4. 日本のパスポートなど、現在の外国籍を証明する書類を準備する
  5. インド政府のOCIオンラインシステムから申請する
  6. 必要書類を提出・確認してもらう
  7. OCI登録・カード発行を受ける

OCI申請では、現在の国籍を証明する有効なパスポートや、帰化・国籍取得を証明する書類、インド国籍との関係を証明する書類などが必要になります。過去にインドのパスポートを返納している場合には、Surrender Certificate等も提出書類として案内されています。

OCIを取得するメリット

OCIを取得すると、インド国籍を再取得することなく、インドとの人的・生活上のつながりを維持しやすくなります。インド政府が案内する主なメリットには、次のようなものがあります。

  • インドへの複数回・長期滞在が可能となる生涯有効のビザ
  • インドでの一定の経済・教育分野におけるNRIとの同等の取扱い
  • 一定の条件のもとでの就労
  • インドとの関係を維持しながら外国籍を保持できること
OCIにも制限があります

OCIカード保持者は外国人であり、インド国民ではありません。そのため、インド国民にのみ認められる権利がすべて与えられるわけではありません。たとえば、インドの公職等について一定の制限があり、農地・農園・農場住宅の取得も認められていません。

したがって、OCIは「インド国籍を残す制度」ではなく、外国籍を取得したインド系の方が、一定の条件のもとでインドとの関係を維持するための制度と考えると分かりやすいでしょう。

帰化許可後に必要な手続き

日本への帰化が許可された後は、日本側だけでなく、インド側についても確認しておきたい手続があります。特に重要なのが、インド国籍・インドパスポート・OCIの3点です。

1日本への帰化が成立したことを確認する▾

帰化は、法務大臣の許可が官報に告示された日から効力が生じます。

2インド国籍・パスポートについて手続を確認する▾

インド国籍を失った後は、インドのパスポートを引き続き使用することはできません。インド政府の国籍放棄制度では、インドパスポートなどを提出して手続きを行うことが案内されています。具体的な手続方法は、居住地を管轄するインド大使館・総領事館等の最新案内も確認しましょう。

3Surrender Certificateを保管する▾

将来的にOCIを申請する場合、インド政府の案内上、過去にインドのパスポートを返納したことを示すSurrender Certificateが重要な書類となります。取得した場合には大切に保管しておきましょう。

4OCIを希望する場合は申請資格を確認する▾

OCIは自動的に付与されるものではありません。帰化したから必ずOCIを取得できるということではなく、インド政府が定めるOCIの資格要件を満たしているかを確認したうえで申請します。OCI申請はオンラインで行うことができます。

よくある質問

Q1日本に帰化したらインド国籍はなくなりますか?▾

原則として、インド国籍を維持することはできません。日本の帰化制度では、原則として帰化によって従来の国籍を失うことが求められています。また、インドの国籍法では、インド国民が自発的に外国国籍を取得した場合、インド国籍を失うことが定められています。

Q2日本国籍とインド国籍の二重国籍にできますか?▾

インドの制度上、インド国籍と外国国籍を同時に保持することはできません。そのため、日本に帰化した後もインド国籍をそのまま維持するという形にはなりません。

Q3日本に帰化した後もインドのパスポートを使えますか?▾

インド国籍を失った後、インド国民としてインドのパスポートを使い続けることはできません。インド政府の制度上、インドのパスポートはインド国民に発給されるものです。

Q4Surrender Certificateは必要ですか?▾

インド国籍を失った後のインドパスポートの返納に関連して、Surrender Certificateが発行されます。特にOCI申請を予定している場合、2010年以降にインドパスポートを返納した人についてSurrender Certificateの提出が案内されています。

Q5帰化したらOCIは自動的にもらえますか?▾

いいえ。OCIは自動的に付与されるものではなく、インド政府が定める要件を満たしたうえで申請する必要があります。過去にインド国籍を有していた外国人は、一定の条件を満たせばOCI登録の対象となる場合があります。

Q6OCIを取得すればインド国籍に戻れますか?▾

OCIを取得しても、インド国籍を取得したことにはなりません。OCIカード保持者は外国国籍を持つ外国人であり、インド国民ではありません。また、OCIカード保持者はインドの通常のパスポートを取得することもできません。

Q7OCIを取得するとインドのパスポートを持てますか?▾

いいえ。インド政府は、インドのパスポートはインド国民にのみ発給されると案内しています。OCIカードはインド国籍やインドパスポートの代わりになるものではありません。

まとめ

インド人の日本への帰化では、帰化申請そのものだけでなく、「日本国籍を取得した後、インド国籍とパスポートをどうするのか」まで考えておくことが大切です。

  • 日本に帰化するとインド国籍はどうなるのか
  • インドのパスポートはいつまで使えるのか
  • Surrender Certificateとは何か
  • インド国籍の放棄手続はどうするのか
  • 帰化後にOCIを取得できるのか
  • OCI申請にはどのような書類が必要なのか
  • 日本国籍を取得した後もインドとの関係を維持したい

といった点は、帰化を検討している段階から確認しておくと安心です。

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「帰化するとインド国籍はどうなる?」「インドのパスポートは返さなければならない?」「帰化後にOCIを取得したい」など、個別の事情に応じてご相談いただけます。まずはお気軽にお問い合わせください。

本記事は国籍法および関連する運用実例に基づく一般的解説に加え、事務所ノウハウからの実践的で個別的な解説であり、お客様毎の個別の事案における許否を保証するものではありません。実際の申請にあたっては、最新の運用状況を踏まえ、法務局・当事務所専門行政書士にご確認ください。お問い合わせは、電話または問合せフォームより承ります。

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